今朝の生中継

朝のワイドショーを実家で見ていた。
いつのまにか小泉首相靖国神社に参拝するとかで、生中継になっていた。
参拝はあっという間で終わって、首相はあっさりと帰っていった。自分的には首相の公用車っていつもナンバーはモザイク無しだっけ?とか思いながら見ていた。
別に日本の外交を攻めるわけではないけれど、日本は外交が下手である。と思う。
全体的にその流れの根底にあるのは戦争の反省に基づくアジア諸国への配慮(持ち上げ)によって、高圧的に出ることを止めているのだろうけれど、最近の外交は感情論が多い(てゆーか外交なんて何処の国も感情論なんだろうが)。説明がないから反発が起こるのだ。
実際問題、一から説明されたら日本人は飽きるだろうけど、靖国に関してはなんで適切に判断した結果今日になったのか、行くことにしたのか、もうちょっとまともな言葉で説明した方が首相の株も上がると思う。
近隣諸国に内政干渉だと言うのは決して的外れな意見ではないけれど、だったらそれ以上に自国の中に対してもっと説明してくださいよ、と。
首相の靖国に対しては司法だって判決が分かれてるところだし、結論は出ないことなんだろうけど、一番疑問に感じることは「司法で違憲だと言われたことに対して、自分は違憲でないと思ってるからいい」ということ。
例はかなり極端だけど「信号で赤で突っ込んでパトにつかまり、それで赤でなかったからいいと思った」といってるのと似たようなもんだと思う。まあ靖国の場合は合憲という判断も出てるから多少の違いはあるけれど。
最近の政治で思うのは、自衛隊は実質的には軍隊だから憲法に書かれてないのはおかしいとか、自衛隊がいるところは非戦闘地域とか、よく分からない事後的な論理が多いことだ。
中学生のとき自分の学校の校則はけっこう厳しくて(丸刈りとか制服の裾丈とか事細か)、それを改正しようという論議が盛んだったけれど、そんなとき「まずは今のルールを守らないと誰も改正に納得しない」と言われた。何事も変える前には現在のルールを守ることが普通だったのだ。たとえ建て前であったとしても。
けれど最近はもう時代に合わなくなってきたからとか、今の憲法アメリカに押し付けられたもので日本のものではないとか・・・。いまさら何だよって感じがする。それだけ今まで曖昧にしてきたんだろ、曖昧さの中で好き勝手に解釈して多数決で押し切ってきたんだろと思う。
日本人は曖昧さに慣れているからこそ、靖国しかり憲法しかり、その曖昧さが問題の解決を遅らせている要因なんだろうな。結局は先送り。小泉は比較的即決で反発も多いけど、そういう部分で支持を受けているんだろうなと思った。
とりあえず、杉村太蔵がもっと国会の闇を公にしてくれることに期待している。小さくまとまらないでほしい。