今年も秋田内陸ありがとう!

今年も秋の祭典が終わりました。
秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソン。今年も無事に完走できました。エイド、応援、サポートしていただいた皆様、心より感謝いたします。


今年は息子が生まれ、妻はゴールで待ってるということでしたので、前日は駐車場わきにテント泊しました。ニューカレドニアでテント泊からのランニングに目覚めました。何と言っても「自由」です。しかも今回は3人用テントを独り占め(笑)。今後は前日テント泊が定番となりそうです。地方の特権ですね。

さて肝心のレースは、といいますと。9時間18分ほどでフィニッシュし、自己ベストを更新することができました。なんでだろう…。自分でも不思議です。

スタート前から最高気温27度のアナウンス。今日は地獄だろうと覚悟を決めてスタート。今年からスタートが30分繰り上がり4時半スタートなので、いつも以上に暗い武家屋敷を抜けて内陸ロードへ。
今年はUTMFとトランスカルに参加したものの、正直練習量は一昨年の半分程度。月間200kmを超えたのは4月くらい(ハーフマラソン含む)。走ると故障、治ると振り出しの繰り返し。この練習量ではサブテンで走るのは厳しいかなと感じていました。10日前に45km走をして感覚をつかんでからは、ジョグを2回ほどしただけでとにかく疲労抜きに専念(ま、それほど疲労が溜まってはいないけど)。
そんな状態で迎えたスタート、実際10kmを通過したあたりでは身体が重すぎて動きも悪く、心底ヤバイと思っていました。

15km過ぎから多少のアップダウンが始まり、現在の状況を分析した結果(いたって冷静に!)、80kmの米内沢あたりまではとにかく自重して走るしかないという結論に。
20km手前のエイドで先行していた手形陸橋のReeさんに追いつくものの、20km付近からスルスルと差が開き始める。ペースがキツイ。それでもある程度差が開いたところで差が開かなくなり、この辺りから自分の感覚を疑い始める。

「実は自分、今日意外に走れてるんじゃないか?」

Reeさんをいつのまにかエイドでパス。そのあともペースをあげてる感じでもないのに前との差が次々詰まる状況。30〜40kmの10kmはレース最大の難所(大覚野峠越え)にも関わらず54分台でカバーした時点で確信する。

「なんかよくわからないけど、今日は過去最高の体調だ!」

峠からの下りは焦らず走って中間のエイドに到着。4時間30分過ぎくらいだったかな。補給食を入れ替えて、手袋などを預けて再スタート。
あれだけ言われていた暑さも、まったく予想外れで涼しさ全開(笑)。
後半は下り基調ですが、いつも60km過ぎから失速しているので、下りで飛ばしすぎないこと、それだけ考えて淡々と。後ろから何人かに越されるも淡々と。

55km過ぎから疲労感はあるものの、このまま走れればカニタマ君の持つ9時間9分のチーム記録もしくはサブ9にも届くかもしれないと思い始め、それに呼応して身体が反応、いつも心折れる林道区間をペースアップして乗り切る。
実はそのカニタマ君、自転車で応援に来てくれていて、ちょうど一番モチベーションの上がっていた林道区間で会い「カニタマの記録を超える」宣言をして通過。

阿仁合に入ってからもペース維持を続けるも70km手前くらいから厳しさを感じ、阿仁前田で手形陸橋の応援を受けたときは脚がいっぱいいっぱいの状況でした。

さらに80km過ぎの米内沢のエイドに行ったら見知った顔の方がボランティアをしている…。大学時代の研究室の教官じゃん(笑)。何やってるんですか〜と言ったら「ちょっとボランティア」って。ちょっとボランティアやりに米内沢まで来るか!と突っ込みたい気持ちを抑えつつ、研究のつながりで参加してるのかなあと感じ、自分の原点である大学時代の研究のことを思い返して終盤へ。

合川まで来てのラスト10キロ、最後まであきらめずにベストを尽くそうと決め、ラスト6キロからの下り坂を全速で駆ける。空港道路のトンネルも全開で上る。

そして最後のエイド。

トライアスロンつながりのムロリンさん発見!まさかまさかの展開。いやー、今回の100キロ最後まで飽きさせないなあと一人笑ってましたが、そこからのゴールまでは全く脚が動かず、鷹巣の商店街へ。

相変わらず涙があふれ、商店街を完走の喜びに浸って駆け抜け、大太鼓の音の響くゴールへ。
ゴール前では妻と息子が待っていて、子供を抱えて初めてのゴール!
歩いてゴールテープを切ったのも初めてかな?基本的にロングのゴールは勝負しないことにしているので、いつも気持ちはゆっくりなんだけど、ここまでゆっくり歩いたのは初めて。これもまた良いものですね。

ゴール後はビールを散々飲み、電車で帰宅。意外に車ないほうが便利だったりして(笑)。
タイムは正式タイムが出てから書きます。ゴール押し忘れたので。


応援、サポート、ボランティア、大会運営、地域の皆さん、今年もありがとうございました。自分の原点へ回帰できる100km。本当に大切に、毎年毎年関わっていきたいと思います。