さらばじゃトルコ

とうとうトルコも最終日。12時にホテルにピックアップでしたが、少し寝過ごしてしまった!
7時前に起きるつもりが、気づいたら7時半。いやー危ない。荷物のパッキングを済ませて朝食へ。本当は散歩をした後で朝食の予定でしたが、散歩は取りやめ。
最後の朝食ももちろんターキッシュスタイル!

毎日毎日どこへいってもホテルに泊まってればこれです。パンとチーズとトマトとキュウリとゆで卵。毎日一緒。今回の旅行は朝食付きのところに泊まることが多かったので、ほぼ毎日同じ食事。だいぶ慣れましたね。最初はパンにマーガリンや蜂蜜をつけるだけでしたが、はちみつマーガリンにしてみたり、チーズ&ハムを挟んでみたり、卵とキュウリをサンドしてみたり。いろいろ試すとけっこうバリエーションあります。ささやかな楽しみ。朝が軽めなので昼はそれなりにお腹空くし、リズムのいい食事でした。朝から散歩も多かったので、思えば健康的な生活してましたね。


朝食後はいよいよ最後のイスタンブールへ。まずはブルーモスクの中にまた入って、しばし絨毯に座って静かさの中に身を置きました。自分は外の広場に座って外観を眺めているのが大好きでしたが、中もやはりいいものです。
そのあとは最終日ということで食べ残したものを食べに。そうです、冬なのにトルコアイス

MADUというトルコアイスのサーティーンワンみたいなアイス屋さんに行きました。うまかったです。伸びるアイスならバニラかな。味もいろんな味があって美味しかった。今度は夏に行って食べたいですね。


あとはエジプシャンバザールに行って、昨日「日本人のうそつき」と言われたところを訪ねて、日本人はうそつきじゃないよアピールをしてきました。約束は守るのが日本人なのです。だから絨毯屋にもついていくんです。正直さが日本人。きっとそうだ。そうに違いない。だから絨毯屋にも・・・。


そしてトラムでホテル近くまで戻ってきて、またブルーモスクを眺めながらホテルに。ホテルのスタッフとも最後のお別れ。泊まったオスマンハンホテルはとにかくスタッフが親切。ホテルのオーナーのハミットさんは「うちのホテルに何か悪いところとか他のホテルと違って気になるところはないか」と一生懸命聞いてくれます。オープンして半年のホテルですが、いつも満室の状態が続いていて、部屋を直そうにも直す暇がないそうです。7部屋だけの小さなホテルですが、スタッフの質の良さは保証します。英語がうまく話せなくても何とかなります(もちろん簡単な単語程度は話せたほうが話は弾みますが)。オーナーのハミットさんは日本語できますし。今度もうひとつ系列ホテルがすぐ近くに出来るそうです。建設中のところも案内してもらいましたが、ジャグジーつきですごそうです。ハミットさんが忙しくなりそうなのでスタッフを増やすそうですが、ホテルで重要視しているのはスタッフだとオーナーが言っている限り、どんなスタッフでも問題ないと思います。今後イスタンブールに行ったときは、せめて一泊だけでもお世話になりたいなあと思ってます。
Osman Han Hotel Istanbul, Turkey | Official Website | Instant Online Booking | Istanbul Hotels, Hotels in Istanbul


ピックアップの人が迎えに来て、空港へ。道が混んでて少し遅れて到着。ダッシュでチェックイン。これが不幸の始まり。
アエロフロートイスタンブールの職員はトルコ人かな。優しい感じ。マイル加算も終わり、いざ搭乗と思ったら、財布がない!クレジットカードも免許証もぜーんぶない!そう、貴重品が入ったウエストバッグがない!


あ!


そういえばザックにくくりつけたまま、チェックインのとき手荷物で預けた?
あわてて出国審査の列を逆走。チェックインカウンターへ行くも、時すでに遅し。「もうダメ」と言われる・・・。やべー。ザックは鍵つけたのに、貴重品のザックには鍵つけてないよ(笑)。かなり暗くなり、空港で食べようと思ったシシケバブも食べる気力なし。
とりあえずパスポートはあるので出国審査はして、搭乗口へ。搭乗口前のイスで座って、どうしようもないのでシシケバブを食べていると、妻が一言。
「この搭乗口、チケットのゲートと違うけど・・・。」
あれ、確かにさっき確認したときは310だったはず。けど確かにチケットには206と。あ、見間違えですね。しかも時間ないのに搭乗ゲート間違えるってどうよ・・・。


もう散々。半べそ状態(自分だけ)でダッシュダッシュシシケバブ加えてダッシュ中、なんか見たことある顔が!
カッパドキアのツアーで一緒になったAさん!もしかしてアエロフロート一緒!?
聞くと「モスクワ経由ですよ〜」と!神のようなひと言!
いろいろ話をしているうちにだいぶ冷静に。いやー妻と2人なら死んでたかも。しかもアエロフロートの席、Aさんの後ろです。これは安心。財布も「戻ってくればいいですね」的なゆるーい言葉。これが良かったー。本当に落ち着きました。


そしてアエロフロート航空でまずはモスクワへ。さらばじゃ吉祥寺、あ、トルコ(こあじ生活参照)。


さて、おまちかねの機内食紹介です。あ、誰も待ってないですか。


フィッシュとビーフですが、ビーフに軍配。


モスクワまでは4時間ほどで到着。
モスクワは、トランジットですがまたまた検査があります。あー面倒。来るときに経験してますが、モスクワの検査長いんですよ。手際が悪いってゆーかなんというか。しかし2回目なのでブーツの紐もゆるめたしベルトも外したし準備万端。
意気揚々と突破。


と、思ったら、妻のバッグがひっかかってます。



あれ、何やってんの?



ロシア人検査官に「ウォーター!ウォーター!」とかなり言われてます。あーワインかー。ワインあるよ。3本までは大丈夫でしょ。と2人で説明。「免税か?」と聞かれ、「いやイスタンブールで買ったよ。トルコから持ってきたんだよ」と応戦。しかし、ロシア人食い下がらず、ワインを取り上げていきます。



えーーーーーー。


ワイン没収・・・!


100mlの瓶を指差して応戦するロシア人。


あ、液体の持ち込み制限・・・。忘れてた・・・。
テロ以来規制が厳しくなりまして、現在は100ml以下の容器に詰めないと機内持ちこみ手荷物では液体は持っていけません。もちろん私たちも承知しています。しっかりと100ml以上の液体は預けた手荷物に入れたはずでした。
が、どこでワインがその意識の隅から抜け落ちたのか・・・。ワインも液体でしょうに・・・。酒は液体じゃないという認識がいつから始まったのか。なんてことだ。必死に頼むもダメダメと言われ、なくなく立ち去りました。一緒に(てゆーかほぼ最前線で)戦ってくれたAさん、ありがとうございました。
カッパドキアからお土産用に持ち続けたワインとイスタンブールで現地人に聞いて買ったワインでしたが、モスクワに消えました。その後モスクワ空港の通路には、ワインを入れていた白い恋人の袋が悲しそうに捨てられてました(笑)。中身はなくなってました・・・。


あとから「せめて味見だけでもさせて」とか「この場で飲むならオッケーなの」とかロシア人に交渉したらオッケーだったのかなと3人で話して、笑いあいました。カッパドキアワインは夕陽の下で飲んだあのワインが最後。なんかもったいないような気もしますが、それはそれでとてもいい思い出になったような気もしますね。


くやしいのでモスクワ空港の免税店でワインを購入。ビールも4本購入。もうやけくそです。すごい帰国だな。
モスクワを離陸後、まだ上昇中に2人で「プシュ」とビールの音を機内に響かせ、即酔っ払いながら「ロシアのバカヤロー!」と言い合い(別にロシアは全く悪くない。悪いのは勘違いした自分たちだ)、機内食食べてました。


ロシア発の機内食はあまり美味しくなかったですね。成田発のほうが数段美味しいです。


そんなこんなで成田に到着。しかし自分にはまだひと仕事が。
そう、貴重品が残っているかどうか・・・、です。
Aさんと話しながらゆっくり降りてくると、もうバゲージ受け取りのテーブルが回ってました。
すぐにザック発見!
ダッシュで駆け寄って確認。


ありました!水はなくなってたけど、財布もクレジットも全部無事。良かった良かった。次からは気をつけないと。


お世話になったAさんとも成田でお別れ。うちらはNEX。Aさんは京成で帰るそう。いい出会いだったなあ。こんな旅先での出会いっていいものですね。
最後は新婚旅行らしく、ここだけリッチにグリーン車。初めてのグリーン車。快適でした!1時間だけのグリーン車でしたが、疲れ取れた気がします。車内販売ではぜひ味噌汁を!売れると思いますので。


東京では東京マラソンを見て、出場していた先輩と合流して秋田に戻ってきました。
あー終わっちゃったなあ、トルコ。