つるぎトレイルランニングレースin那賀

仕事の非番で飛行機に乗るという強行日程を組んで、はるばる徳島県まで行ってきました。
9時半に仕事終了、残業せずに帰宅して着替えて空港へ。そして10時55分の飛行機に搭乗。伊丹空港到着後N先輩に迎えに来てもらい、そのまま徳島入り。すごい強行軍なので全然移動している感覚が無かった・・・。気づいたら四国に上陸してたという感じ。徳島ラーメンを食べてようやく四国に来たことを実感。


レースは午前4時スタートだけど、バスの出発は2時半、受付は1時半、駐車場出発が12時半(笑)。全然寝れないじゃないか、という嘆きも聞こえてきそうな中で、N先輩、Y先輩とともに星空のもとビールを飲み、車で仮眠。しかしほぼ眠れず、N先輩と話をしながら時間まで過ごしました(眠りの邪魔したかもしれません、すみません)。
12時頃から適当に着替えを済ませ、受付会場に移動して受付。最終準備しながらも外の寒さに凍え、スタートまでの移動バスの暖かさで爆睡。標高1300mのスタート地点はさらに寒くて、レインウェアを着込んで準備。


そして4時、いよいよスタート!すぐに林道を登り始めます。はじめはN先輩がグイグイと牽引。自分は右脚の違和感も走るにつれて気にならなくなり、途中でレインウェアを脱いで涼しさもアップ。空が明るくなり始める頃に下りに突入。下りのペースは快調。脚を使いすぎないように、ブレーキをかけすぎないように、と気持ちよく下ります。
そしてまた登りに差し掛かったところでひと呼吸、身体も思ったよりも大丈夫そう、心拍も落ち着いてる、ここは身体に任せようかと思って一気に走る!心拍を170まで上げる!トレイルも心拍の上限だけ気をつけて進む!
少しずつランナーズハイになっていく自分に気づきますが、前半部分の林道の下りは気持ちよかったです。しかしそのせいで2度目のトレイルでは脚に疲労感たっぷりで、やっちまったなあと思いながら攣りかけている脚をなんとか動かしていきます。けれどやっぱり再び林道に入った途端、脚の裏が攣りました。今思えば林道で下ってるのに心拍の上限無視して走ったからだよなと思えるのですが、そのときはハイですから、ハイ。仕方ないですかね・・・。
第一関門に向けて、5人くらいで抜きつ抜かれつのグループができ、歩いたり走ったりの繰り返しで声を掛け合って突き進むも、関門前3キロくらいで脱落してしまいました。第一関門には4時間50分くらいで到着。バナナをがっつき、アミノバリューを飲み干し、今回のハイライトであるコース最高峰「ジロウギュウ(1929m)」に挑みます。

写真中央にある道を横切って稜線に出て、そのまま稜線を駆け上がっていきます。途中でデジカメで撮影をしながら、のんびりレースを忘れて景色を楽しみました。
そしてジロウギュウに到着!

剣山や周囲の山々を見渡す景色は最高でかなり見とれておりました。そんなジロウギュウ頂上からの絶景がこれ!

そしてボランティアをしてくれてたおばちゃんと、秋田から来たとか景色最高とかと話をしていると、「けっこう速いよ、まだ10人ちょっとしか来てないよ」と意味不明のこと言われました。え、そうなの?登りでのんびりカメラ撮っててすでに数人に抜かれてるんですけど・・・。しかも撮影頼んだりしちゃってますし(笑)。逆算するとおそらく第一関門前のグループは10位争いだったわけですね。うーん、知らなかったとはいえビックリしました。


といっても、もう脚は売り切れ状態なのでどうしようもなく、残りの18キロを下り続けるのみ!
ジロウギュウから林道まではまだ良かったんですが、林道に出てからが長かったです・・・。脚がこれほどまで動かないとは・・・。キロ6分を切って走るのがやっと。これで来月のいわて銀河は大丈夫かなと思い始め、絶対ゴールまでの林道区間は歩かないと決めて、ただひたすらにゴールを目指しました。気温もどんどん上昇、ペースもダウン。ジロウギュウで食べ忘れた大福を食べたかったんですが、暑さで甘ったるいものを食べる気にもならず、アミノバリューのみで走り続けました。
もう最後はキロ7分か8分か、もうどうでもいいやという気持ちに。けれど歩くことだけはしないようにと、それだけを考えて林道を進みます。看板の距離表示的にはどう考えてもレース距離の53kmを過ぎてるんですが、いっこうにゴールがある気配もなく、53km地点を信じてコントロールしてきた気持ちも萎え始めた頃、赤い誘導合図が!
あー、やっと終わると心底思い、涙が出そうになりました。これまでいろいろ泣いてきた自分ですが、やっと終わったと思って泣きそうになったのは初めて(笑)。本当にきついレースでした。
記録7時間36分33秒。30位。


ゴール後しばしアスファルトに座り込んで放心。送迎バスも一本乗らずに座り込んでました。送迎バスに乗り込んでからは爆睡。バス途中で自分がゴールできたと先輩にメールするとすぐに電話が来て、まもなくゴールしそうだとのこと。レース序盤で飛び出してしまったため、どうなっただろうと思ってたのでひと安心。
受付した温泉に到着後、ゆっくり座ってると閉会式が始まり、「あー、鏑木さんが戻ってきてるなー」と思ってたら、「鏑木毅賞」で名前が呼ばれてます!え、俺?
遠来賞とかありそうだよなとレース前話してたんですが「鏑木賞」って何も説明もされてないんですけど、いきなりステージでマイクを渡され、とりあえず秋田から来たってことと景色は最高でしたと話すと、その後鏑木さんから遠来賞的な説明が。理由が合ってて良かったです(笑)。副賞がなおさらすごくて心拍計ゲットしました!トレイルランのスポンサー太っ腹ですね!
終了後、鏑木さんにご挨拶し少し会話。また鎌倉で走りましょうと言っていただきました。夜の飲みすぎには注意とも・・・(笑)。


夜は徳島市内に移動して3人で乾杯。年一回はこういうように皆で泊まってレースに出るのを続けたいなと本当に思いました。来年はトライアスロンクラブ結成15周年。レースに出ても出なくても皆で集まれたらいいなあと思ってます。
次の日は神戸でN先輩にいろいろと案内してもらいました。今回はお世話になりっぱなし。ありがとうございました。そばめし、美味かったです。徳島ラーメンにそばめし、そして阿波尾どり、今回の旅行、いやレースは濃い目の味が印象的でした。


次は今月末の錦秋湖、けれどその前に結婚式でのスピーチが・・・。大丈夫かな(笑)。ガバリマス。