激闘の勝田(レース前編)

思えば3ヵ月ほど前、ハセツネが終了して一息つきながらヒワタス師匠と飲んでいたときのこと。
この一年、10時間クラスのレースを6本こなしロードも山も走りまくったけれど、走っても走っても停滞感しか残らない、そんなことを心のどこかで感じていました。レースでも失速を繰り返し、不完全燃焼なレースを続けました。
基礎的な耐久力を身に付けたい、いつかはスタミナ一辺倒の練習から脱却しなければいけない、それにはマラソンしかない!そしてどうせならサブスリーを!
という結論に至り、ターゲットを勝田に絞ってその勢いのままエントリー。そんな経緯で始まったサブスリー挑戦。


師匠からのアドバイスは「30kmの持続走と15kmのペース走の繰り返し」を行うこと。最初は持続走の強度も4分15秒のペースもわからず、四苦八苦。とりあえず漠然とした感覚のまま1ヵ月半トレーニングをこなして迎えた12月の佐野マラソン。前半から4分15秒のペースにこだわるあまり、後半失速。悔しかったけれどあくまで最終目標は勝田。そして、このマラソンがターニングポイントとなりました。4分15秒のペースでの心拍を確認できたのは特に好材料で、大雪でトレッドミルでのトレーニングを繰り返した12月と1月には効果的なトレーニング指標となりました。
走っている間は30km以降の苦しさを常に意識、少ない時間を有効に使うべく、トレーニングの意味を考えて日々の練習を重ねました。来る日も来る日も雑誌クリールのサブスリーのための練習方法を熟読し、自分に合うトレーニングを模索。その中で特にフィットしたのは2日間のセット練習で、30km程度の持続走の翌日はロングジョグをするようにしていました。足に疲労が残った状態でジョグをして、ラスト30分を4分15秒(もしくは心拍155)で走るというトレーニングが自分には一番合っていました。(スピード練習との組合せをするにはちょっと環境と性格が向かないかも・・・)


10日前に15kmのペース走を行ったときは右脚がしびれる感覚があったもののイーブンでクリア。まずまずの調子。5日前のマッサージでは右脚のちょう脛靭帯の疲労を指摘され「練習では無理せずレースだけ無理するように」という的確なアドバイス(笑)。
全てはまずまず順調に推移しているように見えたのですが・・・


3日前に風邪で発熱。


プチカーボローディング中のためおそらく体力も低下、土日に車選びで寒空の中で外を出歩いたのもまずかったんでしょう。薬を飲んでも意味無く、頭痛・腹痛・だるさ・関節痛・咳・寒気など風邪の症状のオンパレード。そんな中で仕事も大荒れ。夜も3時間程度で起こされ、体調どころではなかった・・・。出場をやめることも考えました。とりあえず病院で薬をもらってとにかく安静に。


気持ちを落ち着けるためDVDを借りて鑑賞。見たのはこれ。

夜のピクニック [DVD]

夜のピクニック [DVD]

ちょっと高校の強歩大会の気分で。原作は持っていたので中身は分かっているんですが、ゲオでタイトルが目に付いたので借りました。やっぱり面白かったです。
「みんなで歩く、ただそれだけのことなのになんでこんなに特別なんだろう」
そのフレーズが何回も頭の中でリフレインして、自分だってただ走っているだけだよなあ、とそんなことを思いました。


翌日の朝は幾分体調も良くなり、熱も下がってとりあえず勝田には行こうと決意。朝起きてから最後の刺激を兼ねて、新幹線を切符を変更しに秋田駅までダッシュ。身体の動きは悪くない。
こまちの中では夜のピクニックの原作を読んで(はまりすぎだべ!)、気付いたら東京に到着。上野で降りる予定が降り過ごしました。
東京では久しぶりにアメ横のカレーを食べて(初めて18切符で旅行したときに、東京の店に入れなくて勇気を出して食べた記念すべき一軒目。それ以来何度も食べている)、アートスポーツでアームウォーマーを購入。
あとは神保町へ行って、病み上がりで5時間くらい歩き続けてました(思えばいつも上野と神保町しか行ってない)。


前日からご飯を食べまくってたので体力も十分。この日もカレー大盛りと力うどん大盛りの炭水化物メニューでパワーアップ。甘いものは大福と和菓子(最近和菓子のバラエティパックにはまってます、コンビニのでもすごい美味い)。
水戸のホテルまでノンストップで直行。久しぶりにゆっくり8時間睡眠をとってレースに備えました。


思えば、風邪引いたおかげで睡眠バッチリ、右脚痛めたおかげで疲労も回復、追い込み過ぎるも良くないなあと結果的に見れば一目瞭然。レースで実力を発揮することが一番大事にしなければならないところだなあと思います。


さて、これから車の納車なので、レース当日編はまた明日か夜に書き込みます。