道具を使うことの安全性

全然気にしてなかったのだが、F1の米国GPで事件があったらしい。
http://number.goo.ne.jp/motor/column/20050624.html
なんでも使用しているミシュランのタイヤに構造的欠陥が見つかり、米国GPのコースでは安全性が保証できないということだったらしい。F1で使用しているタイヤはミシュランブリヂストンで、ミシュランを使用している全チームがスタートしてからすぐにリタイアし、レースはブリジストン使用の6台のみで行われたという。
時速300キロを超える世界でレースを行うモータースポーツでは、安全性への不安は事故に直結する。全てはその一点に尽きる問題。
スポーツというフェアな競技という観点や、プロという興行の観点などが相まって、最終的にファンの待つサーキットでのレースが行われなかったということが、なんだかんだと問題をややこしくしているようだ。
モータースポーツにはそれほど関心は高くないのだけれど、このニュースを知って、スポーツという人の身体能力を基本とした分野に対して、如何に道具というものが入り込んできているのか、道具の優劣みたいなものが結果に影響を与えていることを改めて感じた。
イアン・ソープが全身水着を着たとき、浮力やら何やら話題になったけれど、野球では飛ばないボールを使用するとか、ゴルフだってさんざんクラブの優越で決まる要素はあると思う。イチローは道具を絶対他人には貸さないそうだけれど、道具ってのは非常にスポーツにとって重要な要素になりすぎているような気がする。
今回のF1の問題も道具に頼りすぎているような感じが拭えないのだけれど、競技の特性上仕方ないのかもしれないなと思ってしまう。
ハイテクになるのも考えものだなと、ちょっと不便なほうが良いことあるかもと思う自分です。