佐渡、完走!

もうやめられないかもしれない、と思いました。
ロングってこんなに面白いんだと。おそらく何回走っても同じようなレースは二度とないんだろうなあと。
というわけで、無事に佐渡トライアスロンを完走してきました。


前々日に新潟入りしてNara先輩と軽く?前々夜祭。プレミアムモルツに飲まれた自分、朝起きたらどうやら着替えの途中で寝てしまったらしい・・・。風邪引かなくて良かったなと思いながら朝5時にホテル出発。朝ごはんを買って佐渡汽船へ。
まだ朝の涼しさが気持ちよく、帰ってくるときはどんな感じなんだろうなと思いつつ、いざ出航!

日本国旗がまた旅情を誘いますね。

先輩とレースの話をしたり、ショーワから頂いた秘密兵器を見たり、のんびり過ごしていると佐渡が見えてきました!

いやー近づいてきましたね。レースしに船で行くってワクワクしますね。


そして上陸。路線バスに乗り換えて受付会場へ。専用バスのフリーパスを買い忘れただけですが、路線バスの雰囲気がけっこう好きなので良かったです。
受付時間よりも早く着いてしまったので、販売ブースでゆっくり。
クラゲが多そうという話を聞いてクラゲ避けクリームを購入。宮島の大会ではクラゲをかき分けて泳いだらしいですね。ちょっと想像付きませんが、明らかにやばそうですね。
受付後は旅館までバスで移動して、バイクを組立て。その後バイクでポジションチェックしながら昼ご飯へ。
あとは再び会場でのんびり開会式と説明会。前日受付ってかなり気楽。
前日のフィニッシュゲートはこんな感じ。


宿では相部屋なので、部屋の人とレースの話をしたりしながら夕飯。佐渡に16回出てる人やハワイのアイアンマンに出てる人、宮古島・ジャパン・佐渡とロングしか出てない人もいて、かなり参考になりました。みんな完走すると誓い合ってエビスを飲んで就寝。
レース当日は3時に起きて朝飯を食べて自走でスタート地点へ。夜も暗い中でだんだん気持ちも高まります。
Nara先輩とも合流し、トランジットの準備をしてアップ。早くもクラゲ発見!ビビリます。
あ、当日は雨予報だったんでカメラ持って行きませんでした。ということで写真はありません・・・。


そして朝6時、Aタイプスタート!叫びながら海へ飛び込みます。今までのレースではありえないくらいのバトル!かなりすごかったですが、少し抜け出してからは落ち着いてスイム。波は全くなくかなり泳ぎやすい。
しかし3.8kmって長い。長すぎます。まだ始まったばかりだと何回言い聞かせたことか。けっこう疲れもあったので1kmくらいからは流しながら軽めに泳いでいきました。三角形のコースですがブイが遠い遠い・・・。
それでもなんとかスイムゴール!上陸後にタイムは1時間9分台!速い!そして心拍計も155で調子良いかも!シャワーでウエットを洗いながら脱いでトランジットへ。
そしてNara先輩発見!そうとうやる気が出ました。


ゆっくり着替えて一番の長丁場のバイクへ。最初の下り坂でボトルを落として取りに戻るロスはあったものの、順調に序盤は走行。途中から土砂降りの雨のレースとなり、ブレーキのあまりの効かなさにびびりながら60kmくらいにある難所の坂に突入。そこでNara先輩を捕らえて元気良く登坂するも、その後失速。
再び先輩に追いつかれ、追い抜かれ。どうやら腹が減っていたようで、おにぎりを食べて大復活!パワーバーよりも何よりもおにぎりとバナナが一番効きました。ご飯って偉大です。
中盤では前の集団が見えていたので、必死こいて単独で追撃。今思えばここがレースの勝負どころでした。ここで頑張ってよかった!相手は集団なので(ドラフティングだろうというツッコミもありますが)、相当脚を使いましたがなんとか追いついて、そのまま坂で千切りました。
そして再度先輩に追いつき、自分のトイレストップで離されるももう一度追いついて、今度は自分が先行。今年一番乗り込んだ100回転・32km/hで走れるギア比でラスト50kmを走ってそのままバイクフィニッシュ。
全体的に坂はそんなにヤバイほどでもなく、秋田の山の険しさを改めて再確認。
あと補給はうまくやらないといけないなと。ショーワからの秘密兵器は後半効いたなあと実感。ちなみに今回の秘密兵器はこれでした。
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そしてゆっくり着替えて最後のラン42kmへ。走り始めて相当脚が軽い!そのまま心拍145〜150をキープ。
途中の田んぼでおばちゃんから「行くしかないぞ〜、また帰って来いよ〜」と声をかけてもらい、思わず泣いてしまいました。ありがたいですね。もう行くしかないなと。この日は相当涙腺がゆるく、バイクでも2回ほど泣いてました(笑)。本当に応援が多い。うれしいですね。
15kmくらいからどうも足の裏に水ぶくれができている感じがして、ペースダウン。それでも20kmは1時間50分は切って通過。狙えサブ4!
途中、最初の折り返し過ぎでNara先輩とすれ違い笑顔でハイタッチ。なんかこういう瞬間が本当に楽しいレースでした。声を掛け合ってレースができるって楽しいですね。
2回目の折り返し後はなかなか先輩が見えず、エイドで発見。先に行かせてもらいますと話してラスト15km、右足の水ぶくれが破けるも、走っても歩いても痛みは同じ。だったら走ろう!と決意して気を取り直します。同じ宿で相部屋の方々も笑顔ですれ違い、声を掛け合いました。
そして最後の田んぼ道で、あのおばちゃんが待ってます。「よく帰ってきたな〜、また来年も来いよ〜」と。後から聞いたら毎年いてくれるみたいで、名物おばちゃんみたい。来年も来ますと声を返して、ラストの商店街へ飛びこみました。
明るく飾られた商店街が「帰ってきたな」という感動を与えてくれます。何度もこぶしを振り上げて、沿道の応援の方々とタッチしながら最後の商店街を駆け抜けました。あー終わっちゃうんだなあと思いながら涙があふれて泣きながらゴール(笑)。


残念ながらランのサブ4は達成できませんでしたが、総合12時間切りは達成。海がベタ凪だったおかげですね。
結果は11時間56分50秒(swim1時間09分20秒、bike6時間41分38秒、run4時間05分52秒)でした。
そのまま先輩のゴールを待って、乾杯。帰り道は相部屋の方々の応援をしながらゆっくりと宿に到着。Bタイプ完走の方とビールを飲んで夕飯。その後どんどんゴールして帰ってきて、話をしながら夕飯&飲み。初めて会ったとは思えない団結感。他の部屋の人たちは不思議だったに違いない(笑)。


次の日はバイク発送の準備して閉会式へ。記録を見てたらよく分からないが年代別3位!ビックリ。ステージでの表彰はないみたいだけど盾を頂きました!最後にランで相当抜かれたので無理かなと思ってたのですが、やっぱりうれしい。こんな大きな大会で表彰受けるなんて記念になりました!
その後はフェリー乗り場で越後ビールで乾杯。さらにフェリーの甲板で乾杯。新潟駅で先輩と別れて特急ではウトウトしながら秋田へ戻ってきました。


初ロングを終えて、本当に楽しい12時間でした。同じ部屋の人が「ロングはスタートの時点でもう結果は決まっている」と言っていましたが、そのとおりだと思います。途中よほどのトラブルがない限りはどんなレース展開になっても結果は変わらないだろうなあと思いました。調子の波があるのも面白かったし、最後まで全力を尽くした感は何物にも変えられない財産になりました。


来年はアイアンマン・ジャパンかな。佐渡には参加するか分かりませんが、またいつか参加します。
佐渡の皆さん、本当にありがとうございました!