古代も現代も風は同じかな

昨日は風邪薬でぐっすり。気づいたらパムッカレ近くのデニズリという町のオトガルに到着。バスに名前のプラカードを持ったエージェンシーの方が来てくれて、セルビスまで案内してくれました。
昼までホテル半日パックでひと休み。いらないだろうとずっと思っていた半日宿泊でしたが、思いがけない風邪を引いたため、かなり助かりました。


ところで今回のトルコ旅行、選挙期間と重なってます。どこに行っても選挙カー。旗。ポスター。選挙カーの大音量はありえませんね。マジで音が半端じゃないです。ある意味感動します。イスタンブールで聞きましたが、ところどころに党員がいて、その人の活動の活発さ具合で選挙活動が変わるみたい。なんか面白いです。
街はこんなに旗だらけです。


さて、パムッカレですが、昼からのツアーに申し込んでました。これも意味あるかどうか迷いましたが、パムッカレ村に入ってその不安が現実に。「村がかなり小さい・・・」。もはや仕方ないですが。
ツアーは4人。残り2人はイギリスから来た女性2人。英語でなんとか苦し紛れに会話。けどいろいろ会話できました。ここ2日間、カッパドキアで英語ツアーの中にいたのがだいぶ効いたみたい。聞き取りが出来るようになってきた気が。あくまでも気です。けれど確かに自分で分かっていることは、「Pardon?」と聞き直せるようになったことです。あー良かった。


さてパッムカレ&ヒエラポリスのツアーですが、お昼はパムッカレの石灰棚を見ながら食事。ま、集合場所からわずか2分ほど走ったら食事になりましたが。集合場所で散々待った私たちって一体・・・。別に昼飯を各自で食べてからツアーしても良かったんですが(笑)。今回の旅行で私たちにはレストランは合わない、ロカンタ(大衆食堂)が良く合うということは判明しています。よりによって今回もレストランで昼食がセッティングされており、しかも残り2人は品の良さげなイギリス女性です。シチュエーションだけで笑えます。が、バリバリ食べまくりました。バイキングだったのでいろんなトルコ料理食べれて良かったです。


ツアー開始後、すぐに石灰棚が眼下に見えてきました。

夏になるともっと水が入って青く見える(空の青さが反射)はずなんですが、初春なので仕方のないところですね。それでも思ったよりも白さがきれいに出てました。今は景観を白くするために温泉水の流れる方向をコントロールしてるようです。世界遺産ということでこういった努力が続けられています。
遺産内には湧き出ている温泉がありますが、その温泉水がプールになってて泳げます。今回は遠慮しました。その温泉の中にはなんと遺跡が沈んでます!幻想的。


石灰棚も歩けます。靴を脱いで裸足で。上から下までなんとか完歩!足の裏が石灰で痛い。途中ですれ違った中国の方に「ペインペイン!」と言われました。ハイ、かなり痛かったです。おそらく足の裏のつぼがかなり刺激されたんでしょう。おそらく肝臓かな・・・。

けれど、雪って見慣れてない人は見ることないですからね。石灰棚って雪みたいで不思議だと思いますよ。なかなか味わえない雰囲気ですよね。


しかし今回のハイライトは全く期待してなかったヒエラポリス。ギリシャ神話の身勝手さがどうも好きになれない私。その時代の遺跡も好きになれなかったんです(勝手なイメージ)。今回のトルコ旅行で出会ったトルコ人や外国人と話をする中で、「エフェスに行かないの?なぜ?」とみんなに言われました。エフェスとはエーゲ海沿いにある古代ギリシャ&ローマの遺跡。そして英語の未熟さと勢いあまって「ヨーロッパの歴史に興味がない」とか言ってしまう始末・・・(ヒドイ)。しかも英語での取り消し方が分からない(笑)。けれど今回のヒエラポリス(古代の遺跡ですね)に行って見方が変わりました。思ってた以上に素晴らしいです。

上のような門があったり、そして圧巻はこの円形闘技場

時が止まったかのような空間。この中に2000年以上前から人がいて、すり鉢状の中心を見下ろしていたのかと思うと、心が震えました。次にトルコに来ることがあったらエフェスに行ってみようかと思います。アテネとかローマとかも面白そう。


ツアー後はパムッカレの村をぐるぐる回ってみました。本当に小さな村です。子供たちとガラにもなくサッカーなんてしてみました。

当然ですが自分が一番下手でした。


夕方からデニズリへ戻って、スーパーへ。今回の旅行でなぜかトルコのスーパーに超はまっている我々ですが、デニズリでは警備員のお兄さんが相談にメチャクチャのってくれました。ありがとう、お兄さん!
地元のチャイとかスープ(インスタント)とかを大量に買い込もうとしたところ、お兄さんから「ヨーグルトはどう?トルコのヨーグルトは最高よ!」との声。英語が片言のお兄さん、もちろん我々も片言。そんな会話の中で断れる術があるわけもなく、これから夜行バスだというのにヨーグルトを量り売りで購入(笑)

しかしトルコのヨーグルトは実際激旨でして、毎日毎日食べてます。飽きません。そしてこのスーパーの価格、キロ2.4リラ。えー、1リラ=60円で日本円に直しますと、1kgで144円ですね。単価が1kgなのもすごいですが(トルコにいるとキロ単価に慣れてきました。野菜とか果物とかキロ1リラとか普通。そしてみんなキロ単位で買っていく)、1kgで144円っ何だ?安っ!
そのお兄さん、警備はそっちのけで「チーズは?牛乳はどう?果物も美味しいよ。ガラタサライのサッカーグッズは?稲本知ってる?フェネルバフチェもあるよ!」とこれからイスタンブールへ、そして日本に3日後には帰国する予定の私たちにはちょっとどうしようもできない大爆笑トークを繰り広げ、自分たちに「デニズリ最高!」というイメージを植えつけてくれました。いやーデニズリにもっと居たかったです。あんなに暇だったパムッカレにさっさと見切りをつけてデニズリで遊んでれば良かったと激しく後悔。


地球の歩き方とかにはデニズリは客引きがすごいとかどうとか書いてるのも良くあるけど、自分的にはデニズリが居心地が良くて良かったです。スーパー以外もオトガル周辺の店は楽しかったです。
しかしトルコって店とか道とかいたるところに警備員っぽい人が大勢いるんですが、ほとんどが警備をしているように見えない(笑)。今回のデニズリでも警備そっちのけでほぼ私たち2人につきっきり。途中で離れても気になるらしく、すぐに笑顔で現れ「このお茶はどう?」ってな感じになります。デニズリに限らず、だいたいがそんな感じ。まあ警備員が常に仏頂面でいる日本より、よっぽど素敵だなあと思うのですが、あの人たちって警備員じゃなかったのかなあとよく思ってます。トルコってそんなアバウトなところもなんか魅力的です。


そんなでイスタンブールへの夜行バス(今回はデニズリセヤハット。サービスはメトロより良かった!)に乗り込んで、大量のヨーグルトをコーヒーかき混ぜスプーンでちょこちょこ食べながら夜は更けていきましたとさ。