カッパドキアは隠れキリシタンの歴史

さてカッパドキア2日目は朝から晴天。前日のビールの酔いも覚めぬまま、丘に上って朝日を見に行きましたよ。
キター!という感じ(もう古いか?)の前日とはまた違う景色。

そして、気球がこんなにいっぱい。

カッパドキアは気球ツアーがかなり素晴らしいらしく、ホテルに泊まってた人たち(アメリカの方たちかな)もみんなバルーンに乗ってました。昨日のツアーで一緒だった人に感想を聞いたら「地球が全部見えた」ということです。あー、次カッパドキアに来るときはお金貯めてここは贅沢のしどころかなと思います。


朝食の後、ザックの準備をしてたら、子供が来てました。妻がアヒルを渡して遊んでいたところ、このアヒルがなんと海を渡ってカッパドキアに嫁入り?婿入り?とにかく決定!大事にして長く遊んでもらえると嬉しい!


さて今日はツアー2日目でして、昨日は総勢8人のツアーでワゴン内も余裕でしたが、今日はワゴンにビッチリ。ガイドさんが座るイスがなくなりました。大変そう。後半に2人が次の旅程のため抜けた後、ラッキーという感じでイスに座ってました。ガイドも大変ですね。今回のガイドさんはトルコ人の若い男性でしたが、まだ海外旅行に行ったことがないそう。ですが今年シリアに行くそうです。自分も今回が海外初体験でしたが、いろいろ気づかされることがありました。
自分はこれまで「日本国内を知らない人間が海外に行って、日本のことをしっかりと答えられるのか?」ということを頑なに信じ込んで、海外を封印してきました。ですが、今回の海外旅行で聞かれることは、出身がどこかということ。秋田なんてほぼ知らないです。東京や大阪は知られていても、まずは日本のどこに秋田があるのか、から説明しなければならない。
で、いざ秋田を説明するフレーズは何?と言えば「ルーラル」「スノー」・・・。秋田を知ってるトルコ人が言う言葉は「秋田美人」。東京とか大阪でビジネスをしているトルコ人が知ってる単語が「秋田美人」だけということは、結局のところ秋田の観光開発は「秋田美人」の影響力には勝てていないということでしょう。秋田に暮らしていると「秋田美人」の意味がよく分からない人が多いのも事実かもしれません。で、秋田に暮らしている私たちが秋田の魅力を「ルーラル」「スノー」と表現してしまう。「フェスティバル」とかなぜ出ないかなあと話し終わった後で思いました。道州制になって秋田が他県に取り込まれたら観光開発の仕方も変わるのかなあ。北東北3県の合併なら賛成しますけどね。あくまで個人的意見です。


さて、話がそれました。
ツアー2日目はカッパドキア南部をめぐるツアー。まずはギョレメパノラマからご覧あれ。

ギョレメパノラマはギョレメ地区を一望できるポイントですが、これ私たちが何度も上った丘のちょうど反対側からの景色ですね。なんか得した気分ですね(笑)。
続いて行ったのはデリンクユ地下都市。ここ、すっごいですよ。迫害から逃れようとしたキリシタンたちが作ったらしい地下都市です。2〜4万人が住んでいたとか!

こんな腰をかがめないと進めない通路の奥に、こんな大きな場所があるんです。手振れしてますがご容赦ください。

途中には侵入者を防ぐ石の扉があったりと、あの手この手で考えられてます。どこまでが公の場でどこからがプライベートな空間なのか、そもそもそんな仕切りが存在したのか分からないのですが、こういう地下都市で共同生活をしなければならなかった時代があったということ。日本は宗教観が薄いけれど、こっちに来てこういう遺跡を見たりイスラム教の生活を見たりしていると、日本の無宗教が果たしてどこまで良いんだろうかと思ってしまいます。日本の神道も日本人の根底に流れている思想のひとつだとうは思うのだけれど、イスラムとかキリストとかまで重いものじゃない。困ったときの神頼み程度のものですよね。宗教的な対立が戦争まで招いている、このヨーロッパ・中東の歴史に少し興味を持ちました。


続いてウフララ渓谷へ。ウフララ渓谷も迫害から逃れようと、多くの洞窟住居跡が残されています。

上のようなのどかな渓谷に、教会跡や住居跡があります。

落ちてきた岩。超でかいです。


こちらはセリメ村。スターウォーズの舞台です!

最後は昨日に続いてウチヒサル。こっちからの景色が見たかったんです。この家と岩との対比。良いですねえ。


ツアーもバタバタしながら終了して、そのまま夕飯をダッシュで食べて、夜行バスでパムッカレへ。あまりにバタバタしすぎてバスの写真はありません・・・。
どうも、自分は夜から悪寒が・・・。風邪らしく薬を飲んだらグッスリ。おかげでこのバス会社の記憶がほとんど無い(笑)。けどこんなに夜行バスが発達してるトルコってすごいなと思ってます、明日も連日の夜行バスです。
もう旅行も終盤。あっという間だったなあ。