奥久慈トレイル参戦記レース編

今回はハイドレーションを忘れるという失態を犯したので、会場で安いハイドレーションを物色して、プラティパスという2リットルタイプを購入。店員の方と話してたら、その人も自分と同じグレゴリーの旧型パックでプラティパスを使ってるとのこと。というわけでひと安心。


前夜祭では飲まない宣言してたものの、地ビール80リットルまで飲み放題ということで、飲んでしまいました。ほろ酔いながら、先日のセミナーでお会いしたワタナベさんらと一緒に競技説明を聞きました。若干ほろ酔いだったんですが、OSJ滝川さんのコース説明を聞いてるうちに一気に酔いが覚めました・・・。
「完走率50%くらいですからー」
「第2関門でリタイアする人も多いかもー」
「関門の制限通り行っても完走できませんよー」
「ここ、落ちたら死にますからねー」


・・・。


いやー、すごいところに来てしまった。やる気も出ますが、それ以上に生きて還ってこられるか?
ま、それでもやるしかないってわけで、本日のお宿へ。こじんまりしてたけど、宿のご夫婦はかなり親切でした。料理も豪華。自分の家でやってる旅館だから、そりゃあ大手旅館に比べればちょっと、というところも多いけれど、心温まる旅館でした。袋田行ったら栄屋旅館、ぜひご宿泊を!


さてレース当日は3時に起床して、新しいハイドレーションの使い勝手に四苦八苦しながら出発。バスで竜神大橋へ。到着したら寒い・・・。ウインドブレーカー着込んでスタート地点まで15分下る!あ、これっておそらくレース中に登り返すんだなという確信にも似た嫌な予感が(笑)。
ほぼ緊張の無いまま、スタートの号砲を聞き、弾かれるようにコースに飛び出す。ハセツネよりは人も少ないのでだんだんバラけていくと、ワタナベサン発見。ワタナベサンはモンブラン当選済みで、別大ランナーでもあるスーパーランナーです。ペースを上げながら、渋滞する前にシングルトラックに突入しようと相談し、一緒に進みます。
トレイルとロードを繰り返しながら、2人で会話しながら快調に走ります。気持ちよい景色とトレイルが続きますが、時折現れる激坂下りに脚もお疲れ気味。それでも第一関門には予定よりちょっと早く到着。


第一関門スタート直後、OSJ滝川さんが「これからが本番だよー」と相変わらずゆるーくキツイ言葉。その言葉通りそこからは苦難の連続。キツイキツイと言い続けながら、途中のエイドで癒されつつ、滝つぼから一気のクライミング!いやー楽しいです、こんなレースあったんだ、滝の脇を登れるなんて思っても見なかったですね。
思わず「レースじゃなかったらすごい楽しいのに」と本音が出てしまうものの、おそらくレースじゃなかったら絶対こんなとこ来ないかもなあと思い返してました。
そんな中、途中で抜きつ抜かれつを繰り返していた女性ランナーと話をしながら進むことになりました。
昨年17時頃に到着したということを聞きつつ、淡々とペースを刻むその姿にワタナベサンが「先生と呼ばせてください」と言い始め、爆笑しながら一緒に進む。さらに一緒になったもう一人の選手を加え4人で第二関門まで。
第二関門はスタート地点だった竜神大橋。そしてあの階段を上るのかと思いきや、それよりも直登気味の別の階段を上るらしい・・・。気温もかなり上昇し、CCレモン飲みたいと連呼しながら橋まで登りきり、橋の横にあった神のような自販機で炭酸を買って橋の中央で乾杯。すげー、こんなレースの楽しみ方はなかった、これもいいなあと思いながら、太鼓の鳴り響く第二関門へとゆっくりと歩いて向かいます。


第二関門では130位くらいとのことでしたが、もはや順位なんてどうでも良く、攣りかけた足と戦いながら、アドベンチャー化したコースを進み、いよいよ険しさを増したと思った瞬間、滑って3メートルほど落下!多少手のひらをすりむいた程度で大丈夫。川沿いだったので、水で洗ってなんとかレース復帰。脚もギリギリだということを実感し、あー大丈夫かなあと思っていると、コースに横断幕が!

地元のおばあちゃんやおじいちゃんが出してくれたエイドです。すごい嬉しかったです。絵葉書もらったり、漬物のオンパレード。美味い!餅ももらったけど、ノドがつかえて半分しか食べれませんでした。ごめんなさい。
こういうエイドって元気でますね。秋田の100キロみたいです。


気を取り直して再びトレイルへ。下りでだいぶ足が消耗しているためマイペースで3人で進みます。途中のエイドでまた助けられ、トマトで超回復。まさかトマトが食べられるとは!トマトを一個非常用にもらい(笑)、今度は神社への参道を延々と登り続け、そのあとはいつ終わるか分からない林道を10キロ走り続けました。この辺は先生とワタナベサンについていくので精一杯。まだまだ力不足。第三関門もそろそろだろうと思い始めたものの、まだまだ続く林道の中でついに2人に振り切られ、それでもなんとか歩かないようにしつつ、下りとトレイルでなんとかペースアップを図るも姿は見えず。
第三関門でなんとか追いつき(待っててもらったかと思う)、待ってた妻と話をしてリスタート。ワタナベサンから絶対にあきらめちゃダメと言われ、気持ちを奮い立たせる。本当に今回のレースは人に助けれてばかり。

残り10キロだけど、もうギリギリです。補給しても補給してもパワーにならない。もらったトマトも持ってきた補給食も食べてしまう。ギリギリで前に見えている先生とワタナベサンとの距離は一定のまま離れていないから、ペース維持は出来ているはずと言い聞かせて、予備関門、そして袋田の滝へと向けた最後のトレイルへ。
そしてラスト5キロくらいで、久しぶりに舌が焼け付くような感覚。あ、たぶんハンガーノックだと思い、水分補給を繰り返すも登りで完全に立ち止まってしまい、動けなくなる。とにかく食わなければ話にならないと思い、非常用として持ってきたパン「黒きなこもっち」を食べると、にわかにパワーアップ。すごいよ、たけや製パン!


そして何度ピークを超えたか分からないまま、最後の山を越え、石階段を一気に下ります。袋田の滝の音を聞きながら、滝周辺のお土産やさんを抜けてゴールへ。
なんだかんだと目標にしてた17時半くらいのゴールになったなあと思いながら、明るいうちに帰って来れてよかった、暗かったら大変だったと思いつつ、フィニッシュ地点で今回も妻に引っ張られてゴール。


ゴール後、レースの大半を一緒に走ってくれたワタナベサンと先生と話しながらジュースで乾杯、女子の年代別で見事入賞し、これから名古屋に帰る先生を見送って、ワタナベサンらと旅館で乾杯。ビールが美味かったー。
しかし、ハセツネよりもかなりキツイレースでしたが、久しぶりに楽しめたレースでした。正直トレイルなんてもういいやとゴール後思っていたけど、今年はもう少しトレイルの大会に行ってみようかなと思います。

リュックも頑張った!


というわけで、今後のレース予定。
5月3日・・・横手観桜駅伝
5月16日・・・徳島つるぎトレイル
5月30日・・・錦秋湖ラソン
6月13日・・・いわて銀河100キロマラソン
7月19日・・・OSJおんたけウルトラトレイル


今年は貯めに貯めたマイルと高速料金値下げの恩恵を最大限生かして、いろいろな場所に行ってみたいと思います。
アイアンマン70.3、どうしようかなあ。さっきみたらもう一般枠は定員だそうで。昨日受付開始でしたよね?なんだか東京マラソンとかハセツネみたいな状況になってるなあ。
どうしようかな・・・。と悩んでるうちに航空券つきの出場枠もなくなりそうですね・・・。